避妊薬は世界で1億人もの女性が服用しているお薬です。服用することによって避妊もできますし、生理不順の改善や生理痛の軽減・子宮内膜症の予防などにも使われています。避妊薬を上手に使うことによって病気になるリスクも減らすことができます。

避妊薬は婦人科病の予防にもなる

避妊薬は計画的な避妊をするために用いられるホルモン剤で、一般的には低用量ピルと呼ばれています。女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンの働きをする成分が混合されており、妊娠した時と同じようなホルモンバランスになることで、脳が妊娠したと勘違いして排卵が抑制され、受精や着床ができないようになる仕組みです。28日周期の月経に合わせて使用するので、生理が一定のサイクルとなり、さらに子宮内膜を厚くさせない効果もあることから、避妊薬は生理不順や生理痛などの状態からも軽減してくれる効果があります。出血量が減ることで貧血も少なくなり、子宮収縮が抑えられることで子宮内膜症の予防にもなると言われています。ホルモンの変化が小さくなることからPMSの症状が軽減されるほか、にきびや多毛などの改善、ホルモンバランスの不調による自律神経失調症の予防にもなります。また、子宮頸管粘液が変化することで精子が子宮内に侵入しにくくなりますが、同時に細菌やウイルスが侵入するのも防ぐため、卵管炎や骨盤内感染症などの不妊の原因となる病気を予防することもできます。避妊薬が排卵を抑制することから、卵巣が傷つくリスクが減り、卵巣がんや卵巣嚢腫がかかるリスクが低減することも認められていますが、逆に避妊によってコンドームを使わなくなるせいか、子宮頸がんのリスクが高まることが分かっています。そのため、避妊ができるからといって、安易にコンドームを使用せず性行為を繰り返すのは危険だと言われています。しかし、避妊薬の主な効果である避妊だけでなく、副効用によって様々な婦人科病を予防できるので、総合的にメリットが多いのが特徴です。日本では避妊薬として認可されていますが、すでに海外では避妊だけでなくニキビの治療薬としても使用されています。